|
|
|
Everything you need to know to start
playing now! すぐにわかるコンガの世界 著者:Kalani |
|
|
タイトルが示すとおり、チューニング・ヴァリエーション、ハンド・ポジションや基本パターンなどの基礎から、ゴースト・トーン、スラップ、フィンガー&ハンド、ベース・トーンなどのミックス・パターンやメンテナンス、皮の張り替え方まで、初心者に必要なコンガに関するすべて要素が収められています。
本書と付属のオーディオ/ヴィジュアルCDは、レッスンだけでなく、学習と演奏の両方で利用できます。本書の内容は、一般的な音楽に活用でき、またテクニックの一部は他の楽器や音楽に応用することもできます。
はじめに より 私がはじめてコンガに出会ったのは、1978年北カリフォルニアの森の中でした。それは10年生になる前の夏、ドラムセットを始めて3ヶ月ちょっと経った頃のことです。私は夏休み中、カザデーロ・ミュージック・キャンプに参加していました。ベイエリアのパーカッショニストでありスティール・パン・アーチストでもあるJeff Narell が、巨大なレッドウッドの木の下で、コンガの初心者クラスを行っていました。その日、土の上に置かれたコンガから醸し出される音が木を駆け上り、キャンプ中に広がっていく感覚は、この先もけして忘れることはないでしょう。暖かく深みのある音の出るコンガは、足の間にはさみ手で演奏されていました。それまでスティックを使った演奏しかしていなかった私にとって、自分のこの手でドラムをたたくことは、エキゾチックで新鮮に感じられました。最初は少し抵抗があったものの、その感覚はすぐに消え失せ、コンガからさまざまな音を引き出せるようになりました。それと同時に、他のプレイヤーと演奏するという、コンガの*コミュニティ的要素も気に入りました。コンガ演奏では、それぞれがシンプルなパートを演奏することにより、皆で一緒になってリズムとメロディのコーラスを作り上げるからです。 それから数年が経ち、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校で音楽を専攻した私は、ふたたびコンガに出会いました。高校時代の私は、ジャズやクラシック音楽をドラムセットで演奏することに専念し、プロのドラムセット・プレイヤーかクラシック・パーカッショニストになることを夢見ていました。しかし、Jerry Steinholtz との出会いによって、それはまったく変わってしまいました。Jerry はその大学でハンド・パーカッションを教えていました。当時のパーカッション専攻の学生のほとんどは、広範囲に渡るアフロ・キューバンやブラジリアンの楽器のこと細かい内容に精通していました。ハンド・パーカッションの初心者クラスをとったことにより、私の人生の方向性はすっかり変わってしまいました。というより、「自分の進む方向において、さらに焦点が絞られた」と言った方がよいかもしれません。Jerryのクラスでは、ラテンやブラジリアンの楽器、さらにさまざまな文化の音楽の演奏法の基礎を学びました。彼にとって音楽やドラミングはまさに、「呼吸する」、また「生きる」のと同じ意味をもつようでした。ノースリッジ校では、パーカッション専攻の生徒のほとんどはとてもうまくコンガを演奏していました。Jerry はまた、ハンド・パーカッションのストリート・バンドを作り、ジャズ・バンドにはそれぞれ2人のパーカッショニストを所属させ、屋外の木の下では常に私たちのうち3〜4人にコンガをたたかせるなどして、私たちに機会を与えてくれました。彼は、ドラミングはもちろんのこと、ドラムを通じて私たち自身がコミュニティになることを教えてくれたのです。Jerryは実にさまざまなドラマーの間の有名人であり、たいへん愛されている人物です。彼は、The Essence of Playing Congasという教則ビデオを出しています。 その後、私は、今日に至るまで私のもっとも大好きな作曲家・演奏者のひとりである、Alex Acuna に師事しました。Alex はつねにフィーリングの大切さを強調し、楽器や音楽にアプローチする新しい方法を教えてくれました。こうして大学を卒業するまでには、私の興味は完全にワールド・パーカッションに絞られるようになっていました。そして多くの作曲家、プロデューサー、アーチストと一緒に、コンガ・プレイヤー兼ハンド・パーカッショニストとして仕事を行ってきました。私はこれまでに、ロンドンのアルバート・ホール、ギリシャのアクロポリス、ニューヨークのラジオ・シティー・ホールを含むたくさんの会場でコンガを演奏しました。また、大きなオーケストラや小さなジャズ・グループで、映画やテレビのサウンドトラックでも演奏し、アメリカ国内外のパーカッション・クリニック、マスター・クラス、ワークショップで数千人の人を教えてきました。あの夏レッドウッドの木の下で出会ったコンガは、いまや私の生活を支える存在となったのです。コンガはまた、私の自己表現のツール、そして世界中の何千人ものドラマーたちと私をつなげてくれる存在となりました。Alex はかつて、「私は単なるコンガ・プレイヤーではない。ミュージシャンであり、私はドラムを通じて自分の"声"を得たんだよ」と語りました。 本書は、コンガのチューニング、セットアップ、演奏法、ケアの方法などを含む、コンガ演奏の教則本です。コンガの伝統的背景、ミュージシャン、バンド、文化に関する情報も多く掲載していますが、読者のニーズに合うよう、現代的な考え方や情報も掲載しました。付属のオーディオ/ヴィジュアルCDは、通常のCDと同様にオーディオ・プレーヤーでをサウンドを聴くことができますが、コンピュータで再生すると私自身による演奏の画像を見ることができます。コンガ・プレイヤー、バンド、コンガ・メーカー、特定文化の伝統的なリズムに興味のある方はwww.kalaimusic.comを参照してください。 Kalani
日本語版監修: 佐々木 薫 |
|||||||||