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サウンド・メイクのための トップ・トーン・フォー・サクソフォン

Top-Tones for the Saxophone / Four-Cctave Range (Third Edition)

サウンド・メイクのための トップ・トーン・フォー・サクソフォン
著者名 Sigurd M. Rascher (シガード・ラッシャー)
翻訳者名 佐藤 研司
編著者 -
監修者 -
演奏者 -
ページ数 40
-
判型 菊倍
出版社名 エー・ティー・エヌ
教則本 日本語
商品名 サウンド・メイクのための トップ・トーン・フォー・サクソフォン
ATN商品コード 3100
ISBNコード 978-4-7549-3100-1
その他コード JANコード:4537298031004
付属品 -
価格 2,200 円(本体 2,000 円 + 税)
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ハイ・トーンや倍音のトレーニングで ブレのない抜けた音色を創る

1841年に発明されて以来、サクソフォンはオーケストラにおける重要なトーナル・パレットとなってきました。初めてサクソフォンを使う曲を作曲したのはGeorge Kastnerで、彼のオペラLe Dernier Roi de Juda(1844年)に用いました。その後は、HalevyのオペラLe Juif errant(1852年)、フィラデルフィア出身のWilliam Henry Fryによる交響曲Santa Claus Symphony(1853年)およびシンフォニック・ポエムHager in the Wilderness(1854年)やその他の作品、George BizetのArlesienneにおける重要なパート(初演は1872年パリで行われた)などがあります。

それ以来今日まで、サクソフォンは単体あるいは複数で何百回とオーケストラにフィーチュアされ、オペラ、交響曲、序曲などで聴くことができます。Thomas、D'Indy、D'Albert、Strauss、Debussy、Kodaly、さらに近現代ではRavel、Hindemith、Honegger、W.Walton、R.V.Williams、Villa-Lobos、B.Britten、Prokofievその他大勢の作曲家がサクソフォンをフィーチュアしています。

サクソフォンの使用によって、オーケストラにより一層の表現力と特徴的なカラーが加わることは明らかです。 フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、バスーンなどのさまざまなカラーをもつ楽器に比較しても絶大な表現力を発揮したRascherは、サクソフォンの高音域が限定されるのはパフォーマーの能力が足りないためであり、楽器自体や発明者のせいではないことを示しました。

タイトルを見るとハイ・トーンのための本だと思われるかもしれませんが、本書が何十年にもわたって世界中のサクソフォン・プレイヤーに、また世界中の音楽大学などで使われてきた理由は、ハイ・トーンだけではありません。

ハイ・トーンを学ぶ過程で欠かせない倍音のトレーニングは、最も効果的なサウンド・メイク(音色創り)のトレーニングでもあります。実際に、魅力的な音色で演奏しているサクソフォン・プレイヤーたちは、倍音を用いたトレーニングを必ず行っています。つまり、アンブシュアを鍛えたりエアの正確な使い方を身に付けるためには、倍音のトレーニングが欠かせないということです。

ハイ・トーンおよび倍音のトレーニングは、イヤー・トレーニングをすることにもなります。自分の内面にしっかりとしたイメージを先行させない限りハイ・トーンや倍音を出すことは難しい上に、ピッチの正確さや音色などのコントロールも要求されるためです。正確なピッチで倍音のトレーニングを続けていると、プレイヤーのスキルはもちろん、楽器がその振動数で鳴りやすく(“抜け”がよくなる状態)なります。

本書をすべて完璧にマスターするためにはかなりの時間がかかりますが、そのプロセスにおいて、自分のサウンドが変化していく実感を得られるはずです。ライフワークとして取り組むのにふさわしい内容で、一生モノであると言っても過言ではありません。

本書は、通常のレンジにおけるフィンガリングがわかり、実際にサクソフォンで音を出すことができるプレイヤーを対象としています。

『はじめに』より

現在まで、サクソフォンの演奏可能レンジは2オクターヴ半と考えられてきました。ローBb音からハイ(5線よりも上の加線で書く)F音までです。そのレンジを拡大するべくさまざまな試みが行われてきましたが、程度の差こそあれ、今なお実験の域を出ていないと言えます。ハイ・レジスターの音も使いこなすことができるアンブシュアのトレーニング方法を解説する包括的なメソッドは、今までに1冊も出版されていませんでした。従って本書は、それについて書かれた最初の出版物ということになります。

ハイF音よりもさらに高い音を使いこなすためには、その音を出すにあたって最も重要なハーモニクス(あるいはオーヴァートーン)が土台となります。それゆえに、すべての倍音列における基音(第1音)から第6音までの音をひとまとめにしたものはメジャー・コードと呼ばれます。そのようなハイ・トーンを出すためには通常とは異なる不規則なフィンガリングを使わざるを得ない場合もあります。

本書で紹介する内容は、これまでに行ってきたさまざまな実験およびその結果得られる経験からもたらされたものであり、単なる偶然によって発見されたものではないのです。例えば、27ページに示すフィンガリング・チャートは20種類以上のEbキー・サクソフォンを用いて入念に実験した結果導き出したものなので、ある特定のサクソフォンにしか通用しないといった限定的な内容ではありません。

具体的には、複雑過ぎず、隣り合う音と必要最小限の動きで繋がり、最も優れたイントネーション(ピッチおよび音色)を実現できるフィンガリングを探し出すことを最重要目的としました。私はそれらのフィンガリングを10年以上にわたり使っていますが、これまでのところ満足のいく結果を得ています。

私がこれまでにコンサートで演奏してきた曲の多くはハイF音より高いレンジの音を必要とするものであり、曲によってほんの少しだけ高い音が出てくるものから1オクターヴ以上も高い音が出てくるものまでありました。本書に収録されているフィンガリングは、実際にそれらの曲を演奏する時に私が用いたものです。

ヨーロッパでサクソフォンを学ぶ人たちの中には、これらのハイ・トーンをうまく取り入れているプレイヤーも多数います。しかし、ハイ・トーンをマスターするためには、どんなにのみ込みの早い人でも何年かはかかります。 ハイ・トーンを学ぶ以前に、すべてのサクソフォン・プレイヤーは音のアタック、音質、ヴィブラートなどをノーマル・レンジ内のすべての音において完璧にコントロールできるべきです。従って、本書ではまずいくつかのトーン・コントロール・エクササイズから始めます。それらのエクササイズは多くのサクソフォン・プレイヤーにとって馴染みの薄いものかもしれませんが、後々ハイ・トーンの練習へと繋げるためにも非常に重要なものですので、正確にできるようになるまで毎日しっかりと時間をかけて取り組みましょう。

私たちは時として、内面的なものがもたらすパワーを過小評価し過ぎているのです。 すべてのオーヴァートーン(倍音)およびハイF音より高い音を出すためには、さまざまなファクターが必要です。正確なピッチを出すための明確な目的意識(各プレイヤーの内面にある意識)、フレキシブルかつバランスよく鍛えられたアンブシュア、適切にコントロールされたエアの使い方などです。

このプロセスは歌を歌う動作と非常によく似ています。あるトーン(ピッチ、強弱、声質、カラー、キャラクターなど)を意識してそのように歌おうとすることは、それにふさわしいエアの使い方で声帯をそのように機能させることにほかなりません。心の中に起こった目的(あるいは欲求)が、あなたの意識となるのです。これらのことを踏まえると、ハイ・レジスターをマスターするためのプロセス自体は身体的なトレーニングかもしれませんが、あなたの心(あるいは頭)が意識する明確な理解があって初めて成立するものであると言えます。

同様に、管楽器プレイヤーの内面的な部分はサウンド・メイク(音色創り)にも直結します。あるプレイヤーが充分に鍛えられたよいアンブシュアを備えているのであれば、内面的な欲求(意図的に行おうとすること)に答えることができるでしょう。

すべての種類(アルト、ソプラノ、テナー、バリトン、その他)のサクソフォンにおいて、必ずしも同じハイ・レジスター・フィンガリングを使う必要がないことは、今までの研究から明らかです。それだけではなく、例えばアルト・サクソフォンだけを見ても多くのオルタネイト・フィンガリング(替え指、替えポジション)が存在します。27ページにその内のいくつかを載せてあります。 しかしながら、サクソフォンを学ぶ上では、正確な奏法とフィンガリングが最初に学ぶべき基本事項となります。今日の主要な出版物は本書に見られるようなメソッド的アプローチで構成されており、それは40年前から変わっていません。

本書の主な内容

・前書き
 (1stエディションに寄せた前書き)
 (2ndエディションに寄せた前書き)
 (3rdエディションに寄せた前書き)
・サステインド・トーン(ロング・トーン)
・階段状のダイナミクス
・トーン・キャラクターの均一性
・トーン・イマジネーション
・4thインターヴァルと5thインターヴァル
・オクターヴ、4thインターヴァル、5thインターヴァル
・自然倍音
・倍音を使ったエクササイズ
・ハイFよりも高い音のフィンガリング
・スペシャル・エクササイズ
・倍音を用いて演奏するスケール

「レコメンドブックス」のお知らせ

管楽器のための季刊誌 「楽器族。ブラストライブ」 編集長、榎本 孝一郎さんによる詳しい解説を、コーポレートサイト「 レコメンドブックス 」でご紹介しておりますので、合わせてご覧ください。

著者 Sigurd M.Rascher (シガード・ラッシャー) について

著者 Sigurd M.Rascher (シガード・ラッシャー) について

Sigurd M.Rascher


1907年にドイツ生まれ。1930年にStuttgart Musikhochschuleで学位を取得しプロのクラリネット奏者として活動を始めますが、後にサクソフォンへと変更し、世界的なパフォーマーとなります。

Rascherの音楽的なバックグラウンドには、彼が卒業した音楽アカデミーにおける厳しい訓練に加えて、バンド・ミュージシャンとしての経験や、小学校教師としての経験等も含まれます。1934年にはコペンハーゲンのRoyal Danish Conservatoryでサクソフォンの常勤講師となり、後にスウェーデンのMalmo サクソフォンという楽器の可能性について考察する時、Rascherは常にこの楽器の発明者であるAdolphe Saxの開発意図、すなわち弦楽器と同じようにフレキシブルでありながら金管楽器のようにパワフルでもあるべきという点を指摘しています。それはチェロと同様の俊敏性と表現力を兼ね備えることをも意味します。

演奏能力が熟達していくにつれて、Rascherはできるだけサクソフォン発明者が描いた究極のイメージに近いアプローチで演奏するようになりました。そのアプローチによって、Rascherは大きな成功を納めました。

Rascherが示したサクソフォンの音色やテクニックに関する可能性は、1938年にAdolphe Saxの娘からAdolpheの写真を授与されたことからも明確に証明されています。彼女は当時すでに80歳を越えていましたが、ストラスブルグでのコンサートを聴いて、「Rascherは私の父がイメージしていた通りの理想的なサクソフォン・サウンドで演奏しています」とコメントしています。

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