本物のゴスペル・ミュージックの魅力が詰まった、女声三部または混声三部/四部アレンジの楽譜集。映画『天使にラブ・ソングを…』のヒット以降、現在では音楽教室などさまざまな場所でゴスペル・コーラスが体験でき、幅広い年齢層に親しまれています。
本シリーズはコーラス譜だけでなく、歌唱のポイント、ゴスペルの歴史的背景、楽譜や音符の読み方、歌詞の日本語対訳などを掲載し、初心者でも理解を深めながら練習に取り組める工夫がされています。また付属CDには、すべての声部のリード・メロディと伴奏入りのトラックと、伴奏トラックのみ(カラオケ)の2種類が収録されています(ただしアカペラ曲はリード・メロディのトラックのみを収録)。ピアノ伴奏者がいないクワイアでも、CDを使いながらグルーヴ感あふれる伴奏で練習することができます。
掲載曲
We've Come To Praise Him
Oh Happy Day
Jesus Oh What A Wonderful Child
Kumbaya
Hark! The Herald Angels Sing / Gloria (In Excelsis Deo)
God Rest Ye Merry, Gentlemen
Hold On, Help Is On The Way
I'm Available To You
Hallelujah
著者 菊池 ひみこについて
KEYBOARDS/PRODUCE/COMPOSE/ARRANGEMENT
宮城県仙台市生まれ。7歳よりクラシック・ピアノを始め、宮城学院大学音楽科・古賀るい子女史、東京藝術大学教授・堀江孝子女史に師事。幼少時からキリスト教に触れる環境にあった影響で、10歳頃から日曜教会の奏楽を担当するようになり、オルガンとパイプ・オルガンを東京藝術大学教授・島田麗子女史に師事。
12歳の時、ヤマハ・エレクトーン・コンクールでバッハの『トッカータとフーガ ニ短調』を演奏し入賞。15歳より作曲を学び、16歳の時、ヤマハ・エレクトーン・コンクールでロック・ミュージカル『HAIR』の音楽を自らアレンジ演奏して優勝。その後、アメリカ、メキシコ、フィリピン等を演奏旅行し、帰国後、プロのピアニストとして活動を始める。
吉田拓郎や上條恒彦、五輪真弓、大橋純子らのロック・グループやフォーク・グループに参加していたが、1975(昭和50)年頃よりジャズに傾倒し、藤井貞泰氏に師事。「原信夫とシャープス&フラッツ」で藤井氏の代役を務める。また、三木敏悟率いる「インナー・ギャラクシー・オーケストラ」に参加し、スイスのモントルー・ジャズ・フェスティバルに出演。その一方で自らのバンドも結成し、ライブハウスやジャズ・クラブで演奏活動を精力的に展開。また、スタジオ・ミュージシャンとしての活動も始める。
1980(昭和55)年、アーニー・ワッツ(Sax)を迎え、1stアルバム『Don't Be Stupid』を発表。以後、オリジナルアルバムを次々と発表。1982(昭和57)年発表の3rdアルバム『All Right』は、同年のオリコン・ランキング、ジャズ部門のトップ3に入り、ヒット賞を受賞した。各地のジャズ・フェスティバルやライブハウス等での演奏活動も行い、1984(昭和54)年にはインドネシア・ジャズ・ソサエティの招待により、インドネシア・ツアーも行った。また、CMやTV、映画等の音楽を手掛け、コンピレーション・アルバムも発売されている。
1992(平成4)年、東映映画『新極道の妻たち 覚悟しいや』の音楽制作を機にブラス・ロック・バンド「BEAM」を結成。同映画のサウンドトラックも兼ねたアルバム『BEAM』を発売した後、各地で演奏活動を行った。その一方で、自己のピアノ・トリオでの演奏の他、サンバ・バンドやゴスペル・グループの結成、ロック系ミュージシャンとのセッションやクラシックの演奏家とのジョイント演奏など多彩な演奏活動を展開。
1999(平成11)年、夫でギタリストの松本正嗣と彼の故郷である鳥取市へ移住。 2000(平成12)年に同市で開催された「中四国ビッグバンド・ジャズ・フェスティバル」を機に「HIMIKO KIKUCHI BIG BAND」を結成。ライブCDの他、オリジナル・バンド譜も発売。また、ゴスペル・グループ「Holy Gang Gospel Choir」を結成し、主宰・指導するなど地域に根ざした活動も展開。 2002(平成14)年には、鳥取県で開催された「第17回国民文化祭」のイメージソングとして、同県出身の岡野貞一作曲の唱歌『ふるさと』をモチーフに全3楽章からなるジャズ・ピアノ・コンチェルト『ふるさと ?Home In My Soul』を制作し、開会式にて実演。御臨席の皇太子同妃両殿下を始め、来場者から拍手喝采を浴びた。 2005(平成17)年開催の「第17回全国生涯学習フェスティバル'まなびピア鳥取2005'」総合開会式で同曲を再演。この際に、合唱付きの第3楽章実演のために県内で一般公募した子どもたちで「夢フェスタ記念合唱団」を結成し、その歌唱で『ふるさと ?Home In My Soul』のCDを制作・発売。フェスティバル後も同合唱団を主宰・指導している。また、同年、「第30回鳥取市文化賞」を受賞。
現在、鳥取での自身の音楽活動や後進の指導に加え、東京を中心にピアノ・トリオなどでの演奏活動や、『ふるさと 〜Home In My Soul』制作・実演時の核となったメンバーを率いて結成した、ジャズ・カルテットと弦楽カルテットを融合させた8ピース・グループ「菊池ひみこDouble Quartet」での演奏活動も展開中。2007(平成19)年には、同グループの1stライブアルバム『DQ * The Live!』も発売した。