Peter Erskine The Drum Perspective / Writings, Wisdom & Musings on The Art of Making Music
ほとんどのドラム・メソッドは、フレーズやテクニックを学ぶことを目的に書かれています。本書は今までのドラム・メソッドのようにフレーズやテクニックを学ぶだけではなく、ドラムに対する姿勢、基本的な体の動き、演奏の構成の仕方、リズム・キープの方法など、数多くのことを学ぶことができます。だからこそ ドラムをこれから始めようとしている人はぜひ読んでほしい本の1冊です。
Peter Erskine は、そのドラム・テクニックで世界的に有名で、そして、その説得力のある指導能力は尊敬を集めています。本書は、ミュージシャンやリスナーたちを芸術的に満足させる音楽の創り方を解明するために、Erskineのバンド・リーダーとして、サイドマンとして、作曲家として、パフォーマー、先生、そして生徒としての豊富な知識と経験を書き記したものです。
本書は、いつでもどこでも楽しむことができる連続したプライベート・レッスンのようなものです。しかも、ドラマーのためだけに書かれたものではありません!ドラマーとともに演奏するその他の楽器奏者やヴォーカリスト、バンド・リーダー、音楽の教育者や生徒たち、そしてリズムのアートに関心があるすべての人びとのために作られたものです。長年の演奏と音楽の長い道のりを、さまざまな音楽スタイルを演奏するための楽しい方法論に変換したものなのです。
本書には、曲を聴き、そして練習できるように、彼の代表曲を集めたCDが付属されています。 Peter Erskine が9歳の時にStan Kenton と演奏した様子が収録されているスペシャル・ボーナス・トラック付きです。
本書には、CD収録曲のトランスクリプションやチャートがついています。さらにドラマーの演奏能力、創造力、そして演奏に対する認識を強化するための具体的な練習法も記載されています。
日本の友人 ならびに読者へ
ドラム・パースペクティヴはドラマーの視点から音楽について書かれた本です。ここに書かれている多くのアドバイスは、特にドラムに関していますが、それと同時にリズムに興味のある人なら誰にでも価値のあるものと実証されてきました。
本書は、数多くのジャズ界の伝説的なミュージシャンたちと仕事をし、そこから学び取ってきた私の長年の諸経験を抽出したものです。私自身の音楽と人生についての哲学を含むドラム・レッスンが日本語でも読まれるようになったことを嬉しく思っています。みなさんがドラム・パースペクティヴから何か学び取ることがあると同時に、エンジョイしてくれることを望んでいます。
Peter Erskine
Santa Monica, California
本書の主な内容
・ ドラムとの関係(グリップとストローク、トーン)
・ ドラムの機能(パルスとサブディビジョン)
・ タイム・キーピング(速いテンポと遅いテンポ、フレーズと小節線)
・ ドラムセットでのオーケストレーション・ ドラムでの作曲/インプロヴィゼイション
・ 先進的なコンセプト(サウンドとフィーリング、実行と演奏)
著者 Peter Erskine (ピーター・アースキン) について
Peter Erskine (ピーター・アースキン)は、4歳の頃からドラムを学び始め今に至る。さまざまな音楽ジャンルでの名演奏は有名でこれまでに400枚にも及ぶアルバムのレコーディングに参加。自身のファジー・ミュージック・レーベルからの作品もある。スタン・ケントン、メイナード・ファーガソン、ボブ・ミンツアーのビッグバンドでの演奏、ウエザーリポート、ステップス・アヘッド、スティーリーダン、イエロージャケットなどのグループでの演奏、ダイアナ・クラール、ジョニ・ミッチェル、カート・エリングそしてケート・ブッシュなどの歌手の伴奏、チック・コリア、マイケル・ブレッカー、ジョン・スコフィールド、フレディー・ハバート、ジョー・ヘンダーソン、ケニー・ウィーラー、ジョン・アバークロンビー、イリアーヌ・エリス、渡辺貞夫、ゲイリー・バートン、パット・メセニーなどのジャズの巨人たちとの共演、そして彼自身のトリオ演奏など、その演奏歴とレコーデイング参加作品は、多岐にわたる。
彼はまた、バーミンガム市交響楽団、BBCシンフォニーオーケストラ、アンサンブル・モダン、そして、L.Aフィルハーモニック・ニューミュージック・グループと、ソリストとしてコンサートに出演している。
アースキン氏はまた、世界中でドラム・クリニックやドラム・セミナーを行い、またロサンゼルスの南カリフォルニア大学、ロンドンのロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージックで教鞭をとり、バークリー音楽学院より名誉音楽博士号の学位を授与されている。また、アメリカのDRUM!誌の「ドラミー賞」の受賞者でもあり、何度にもわたりModern Drummer誌主催の読者投票のモダン・ジャズ・ドラマー部門でポール・ウィナー(最優秀)に輝いている。また、グラミー賞の受賞者でもある。
アースキン氏はパーカッシブ・アート・ソサエティー(PAS)のメンバーでもあり、インターナショナル・アソシエーション・オブ・ジャズ・エジュケイターズ(IAJE)のメンバーでもある。ヤマハ・ドラム、ジルジャン・シンバル、エバンス・ドラムヘッド、ヴィック・ファース・ステック/ブラシを使用。
監修 大久保 宙について
Anna Maria College,US
The Hartt School, Univ. of Hartford, US大学院(GPD) 卒業
アメリカ、カナダ、イギリス、オランダ、フランス、モナコ、ベルギー、デンマーク、スウェーデン、ドイツ、オーストリア、韓国、マレーシア、シンガポール、中国、台湾、そして日本国内で数少ないソロ・コンサートを行えるパーカショニストとして、ハンド・パーカッション&電子パーカッション、ドラムスをメインに活動を行い、高い評価を得ている。また、演奏家としての活動だけにとどまらず、音楽プロデュース、オーケストラ・アレンジ、テレビCM、音楽療法、子どものリズム教育、講演会なども行っている。